· 

バンコクで予防接種してみた

以前から気になっていたタイでの予防接種にトライしました。

予防接種と言っても、今更コロナワクチンではなく伝統的なワクチンです。

 

その中で特に心配していたのが、狂犬病です。

なにせ、発症するとほぼ100パーセント致死率の恐ろしい病気です。

世界中で狂犬病がほぼ発症しない地域は日本を含む限られた国しかないようです。

名称は狂犬病ですが、犬だけではなく、猫やその他の動物からも感染する可能性があるそうです。

 

バンコクを最初に訪れた十数年前は、野犬か飼犬かわからないワンコが、昼間街中のガード下やコンビニの店先で寝ているところを見かけて心配になりました。

タイの人達は余り気にしていない様子でしたが。

しかし、ここ数年バンコク市内ではほとんど野犬らしきものを見かけることが無くなりました。

検索してみると、タイでは狂犬病撲滅キャンペーンを行っていたようです。

  

タイでコロナ対策が緩和されて入国が可能になった2022年1月以降3度訪れたアユタヤでは、街中でやたらと犬に遭遇することが多く、飼犬と思われるものも放し飼いしていたりします。

その為、アユタヤ旧市街の遺跡巡りの際には、徒歩は危険と思い、ホテルの自転車を借りて移動していました。

また、友人の運転でレストランへの行き帰りにも、何度か野犬のグループを目撃したほどです。

 

前置きが長くなってしまいましたが、こんな理由もあり、タイで滞在するために狂犬病も含めて必要なワクチンを受けておこうと思った次第です。

 

さて、先ずは何のワクチンを何処で受けるかを調べることにしました。

必要なワクチンは厚労省のホームページから海外渡航のためのワクチン(予防接種)を参考に以下の4つをピックアップしました。

1. 破傷風 (tetanus)

2. A型肝炎 (A hepatitis)

3. 狂犬病 (rabies)

4. 日本脳炎 (Japanese encephalitis)

 

*参考に厚労省のページは以下です

https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/useful_vaccination.html

 

このうち、1.と2.は必要最低限なワクチンということもあり、日本でブースター含めて4回接種済でしたので、必要なのは3. と4.

 

次に何処で接種するかですが、Youtubeでバンコクのタイ赤十字病院を紹介しているのを見つけ、ネットでも検索してみたところ、外国人に対してもタイ人と同じ条件でサービスを提供しており、価格も安い、さらにこの病院は敷地内でスネークファームを運営しており、研究・実績ともに豊富だろうということで、タイ赤十字病院(通称スネークファーム病院)に決定。

 

開院時間は日曜以外毎日。

場所はSilomの近く、最寄り駅はMRTのサム ヤーンから徒歩5分、つまり都会の真ん中でアクセスは超便利。

価格は接種するワクチンで変わりますが、私の場合、未接種の狂犬病と日本脳炎の2種類で初診料も含めて初回が1,000バーツ (4,000円)、2回目の狂犬病ワクチンが400バーツでした。日本よりはるかに安いと思います。

ちなみに、日本の狂犬病ワクチンは2回では終わらないと思います。

また、かかる時間も早く、初回が医師の問診も含めて約1時間、2回目は接種のみだったので、15分程度でした。

 

結論は、文句なくお勧めです。ただし、自己責任で。

なので、持病のある人は日本の病院がいいと思います。

また、医師の問診や書類記載など少しの英語が必要です。

バンコクへお越しの際は、市内観光のついでにワクチン接種などいかがでしょうか。

 

この話にはオチがあって、接種後にアユタヤの友人に聞いたところ狂犬病ワクチンは接種したことがないと。その後、バンコクで開催されたイベントで20年ぶりに再会したバンコクの知人も接種していないとのこと。タイ人は皆んな接種していると思っていたのに。